『日記〜忘却のカタチ/未知のカタチ 』――ふるかはひでたか展」

2003年5月19日-5月31日

ウエストベスギャラリーコヅカ スペースグレー

FURUKAWA, Hidetaka

19-31May, 2003.Westbeth Gallery Kozuka, Space Gray.

前回の展覧会

本展は2種類の作品群、「忘却のカタチ」と「未知のカタチ」によって構成されます。これらは1ピースにつき1文字が刷られたジグソーパズルを用いています。パズルの原稿は、雑多な人々が記した日記。

バラバラにしたり、組み替えたり、個人的な「記録」である日記を材料に、<記憶の解体>としての「忘却」と、<個別性の解体>としての「未知」を、模式的に作り出します。これは日記に綴られる個人的な日常の物語から、思い入れの引っ掛かりとなる個別性を奪って、物語性を拭い去る試みです。

雑多な人々による日記ページを原稿にしたジグソーパズル。本展は、そんな日記パズルからなる2種類の作品によって構成される。日記パズルは、区画ごとに左右対称のパターンを繰り返すおなじ型にて抜かれ、裏ページも再現されている。その為、一見そこにしか収まらいかに見える各ピースも、実際には色々な主人公や日付のあいだで、組み替えが可能。これは僕らの囚われがちな「思い入れ」や「自意識」に対する皮肉。そして、それ故に日常の物語を解体する仕掛けともなる。

忘却のカタチ

1.忘却のカタチ《0228NO》 385×550×40(@) 2003年
2.忘却のカタチ《0421NN》 385×550×40(@) 2003年
3.忘却のカタチ《0429KS》 550×385×40(@) 2003年
4.忘却のカタチ《0505MT》 355×475×40(@) 2003年
5.忘却のカタチ《0710HN》 385×550×40(@) 2002年
6.忘却のカタチ《0812JY》 385×550×40(@) 2002年
7.忘却のカタチ《0816SD》 385×550×40(@) 2003年
8.忘却のカタチ《0829AH》 325×398×40(@) 2003年
以上、メディアはすべて合成樹脂、MDF、ガラス、ある人の日記ページ

未知のカタチ

9. 未知のカタチ《駅弁システム》210×450×10(@)2003年
10.未知のカタチ《LISA》 300×390×10(@)2002年
11.未知のカタチ《タンパクな室》245×350×40(@)2003年
12.未知のカタチ《いかの佃煮》325×398×40(@)2003年
13.未知のカタチ《人形とキチック》325×398×40(@)2003年
14.未知のカタチ《情緒的に》325×398×40(@)2003年
以上、メディアはすべて合成樹脂、MDF